日本維新の会と結の党は合併後の新党名で意見が割れていましたが、何とか新党の旗揚げにこぎつけました。今回の新党設立に関して、どのような手続きを採用したのか気になっていましたが、報道によると新設合併ではなく存続合併だったようです。しかも、日本維新の会を存続させる手続きのため、名称のみならず法律上も「日本維新の会」が存続することになるようです。
全く新しい政党を「新設」するのは手続きも煩雑であり、時間もかかります。それに対し、従来からあった政党を存続させて合併するのであれば政党自体の手続きは比較的簡単です。しかしながら、名称変更に伴う作業はやはり煩雑です。
政党の名称が変更になる場合には、政党支部や県連の名称も変更する必要があり、政党支部の銀行口座名義や政党支部が主体となっている各種契約の名義も変更する必要があります。人格の同一性が維持されているので名称変更だけで足りますが、それでもやはり作業量は少なくありません。
野党再編にともなって政党名の変更が繰り返されると、その度に事務作業が発生するといえます。
総務相への届け出は22日に行い、手続き上、結いの党のみが解散して維新の会に合流する。維新による「吸収合併」となる。
政党が合併する場合、〈1〉2党が一度解散して新党をつくる「新設合併」〈2〉1党が解散し残りの1党に合流する「存続合併」――の二つの方法がある。
維新の党は今回、「存続合併」を適用する。結いの党の江田代表は新党の共同代表に就任するが、政党助成法上の「党の代表者」は維新の会の橋下代表で、「主たる事務所の所在地」は大阪市となる。届け出では、党名の変更や所属議員の追加などを行う予定だ。
http://www.yomiuri.co.jp/politics/20140921-OYT1T50001.html